昭和の建物、平成の建物、そしてその先の建物の見分け方

先日付記事なのでテレビの収録ものみたいなもので気分は全く出ませんがあけましておめでとうございます。意識して読みに来る人がどのくらいいるのかわかりませんが今年もよろしくお願いします。


平成の世が終わることが確実になり、システム業界では次の年号がどうなるのかというのをみんな気にしながらも触れないようにしている今日この頃です。アルファベットの頭文字がM、T、S、Hだとそこそこのパニック状態になるのではないかと危惧しております。あと、漢字表記が3文字以上になってもやばいかもしれないですね。3文字以上はメディアとか印刷の業界もやばいかもしれません。全部レイアウト見直しになる可能性もある。
この機会に西暦に置き換えるという動きもあるかもしれませんがそれはそれでどうせいろいろ変えなきゃならないのでお仕事はいっぱいありそうです。俺のところに回ってくるかは運次第ですが…。回ってくるのが幸運なのかそうじゃないのかは秘密です。


さて、本題に移ります。本題の方が短いかもしれないです。
昼休みに散歩するのが楽しくてしょうがないです。今働いているところは昭和の香りはもちろんうっかりするともっと昔の雰囲気を保ちつつ最新のトレンドも押さえているというとてもおもしろいところで、極端に言うと散歩するたびにおもしろいものを発見します。その多くはネットに書くのがなじまなかったり実際に偶然目にしないとおもしろさが伝わらないものだったりするので、ここのネタにはしないで飲み会のネタにするくらいです。不用意な発言でおもしろいものが無くなったり他人が批難されたり自分が批難されたりするのはあんまりおもしろいもんじゃないですからね。そういうのが好きな人がいることは否定しませんけど。原罪みたいなもんだ。


時代を元号で分類するのは合理的ではないのですがなんとなく雰囲気がつかめたりします。平成入社とか平成生まれとかいいましたし、昭和の場合は途中で大きな節目を迎えているので戦前と戦後という言い方をします。
実際に大きな差があることもありますが、人間っていうのはそう急激には変わらないので気がつかないうちに少しずつ変わっていて後から見るとこう分類できる程度のものだとは思っています。
それでも、街を歩いてると「これは昭和の建物っぽいな」「これは平成の建物だな」なんていう分類を無意識にしているのに気がつきました。感覚的に分類していたのですがそれを自分がどこから感じているのかをふと考えてみました。




一つは、高層建築、特にマンションのベランダです。
昭和を感じる建物は外壁から外に張り出しています。それに対して平成を感じさせる建物は中に引っ込んでいます。
背後には工法の進化や耐震関連の法令の改正があるのではないかと想像していますがそっちには明るくないのでわかりません。しかしとにかく明らかにベランダの作りが違います。
ベランダが張り出してる建物が並んでると「昭和の町並みだなぁ」と無意識に感じています。


もう一つはエアコンの室外機です。
今になってみると自分でも信じられないですがエアコンが普及したのって割と最近のことなんですよね。電車だって全車冷房車になった時のことは覚えていますから。営団地下鉄、今でいう東京メトロは廃熱の問題があって車内の冷房はしてませんでしたからねぇ。冷房がついた常磐線の203系がデビューしても北千住でみんなで窓開けをするという風習がありました。
一般家庭もそうでうちなんか貧乏だったから昭和末期に引っ越して数年たってから初めて冷房をつけました。感動しましたねぇ。
話がそれましたが、昭和の建物はエアコンの室外機置き場を考慮していない設計が多いと思いますね。
前述したここには書けないけど思わずがんみしたり吹き出したりするネタにも室外機がらみが多くて、そういうネタを提供してくれる建物は少し古びてて昭和を感じることが多いです。
なぜこんなところにこんなものが!と思ってしまうことがままあります。
最近の建物はエアコンの室外機をどこに置くかということもしっかり考慮して作られているのでそういうおもしろいネタはだんだんと減っていくんでしょう。
そんな中一度行ってみたいと思っているのは「クーラーありません」と明記しているお店です。夏場は苦しいけど一度行ってみたいなぁ。きっと俺が子供の頃過ごした家みたいな感じなんだろうなぁ。




時代は変わり平成の次の元号になります。平成の建物と次の元号の建物との間でもきっと見分けるポイントができると思います。
確実なのは「バリアフリー」の考慮でしょう。
比較的最近建った建物でも、どうしてこんなところにこんな無駄な段差が!っていうのはあったりするんです。
最近ではないけれど頻繁に訪れる赤坂にあるビル、あの町は坂が多いところで多くのところにスロープがついていますが、とあるビルではある場所だけが無駄に数段の階段がついていたりします。今じゃあり得ない設計ですね。こういう設計は今後なくなっていくだろうなと思います。


ただ単に街をぶらぶら歩いていてもこうやって毎日新しい発見がある。運動にもなるし。