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本文中に記載の内容はすべて個人情報保護法を考慮していません。また、企
業秘密にあたる部分について、意図的に嘘を記述している可能性もあります。
また、ここで紹介する内容は実際に試していない物も含まれます。当ブログ
を参考にして業務運用を行っていかなる結果になっても筆者は責任を負いか
ねます。
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今日からは実際のメール配信業務の流れについて書きます。配信前に必要な
事柄、配信後に必要な事柄を順に述べていきます。


さて、先週メール配信の動機付けのお話をしました。配信の動機が無ければ
配信業務は発生しませんが、いざ配信しようとすると多少の時間がかかりま
す。
配信までのクリティカルパスという意味では、今日述べるメール配信システ
ムの開発が最優先となります。


メールニュースはどのようなシステムで配信されているとお思いでしょうか?
自前でリストを持っていない場合には配信業者に依頼していることがあるで
しょう。また、いつもつかいなれているメールソフトをそのまま使っている
こともあるでしょう。


しかし私はメール配信業務を行うのなら、メール配信システムは自前で作成
するべきだと考えています。
また、一番避けるべきなのは、フリーウエアシェアウエアを使った配信で
あると考えています。


私がこの業務に初めて携わったときには、実はいつも使っていたメールソフ
トを使用しました。当時はメールニュース配信自体がほとんど行われていな
かったので、全く知識がないままに業務を進めていました。


しかし何度か配信をするうちに、「このままでは事故が起こる」と確信をし
ました。
幸運にも私にはプログラミングの知識があったので、当時はやっていたVB
市販のOCXを使って配信システムを作りました。


メール配信という業務は非常に事故が起こりやすい業務です。一般の皆様か
らみると違和感があるかもしれませんが、ここで言う事故というのは、メー
ルアドレスが漏れるなどの個人情報に関わる物と、Aというメールニュース
をBというメールニュースの読者に送ってしまうなどの事故をいっしょくた
にしています。
業務上の必要から各種ニュースサイトのメールニュースを購読していますが、
今でもそういう意味での「事故」には年に1度くらいはお目にかかれます。
メール配信システムを作るに当たり、「事故を起こりづらくする」というの
を第一目標にしてください。
気をつけなくてはいけないのは、あくまでも「起こりづらくする」であって
「起こらなくする」ではありません。事故が起こらないというのをシステム
で保証することはこの業務に関しては絶対にできません。


実はメール配信業務をしていて、やばい事故を起こしそうになったことがあ
ります。ところが、自分の作ったシステムでその原稿が偶然にもはじかれ
(一般的に言うとバグがあった)事故が防げたことがあります。
詳細は書けないので想像にお任せしますが、システムでチェックできること
はチェックするようにしましょう。
もちろん事故を防いだそのバグは仕様と言うことにしてそのまま放置しまし
た。


メール配信に使えるフリーウエアシェアウエアもあるようですが、使用す
ることは避けた方がよいでしょう。
ソフト作者の皆様には申し訳ないのですが、作者が「なにか」を仕込んでい
るのではないかという疑念は常に抱いておいてください。
「なにか」が起きたときにソフトウエアの作者を攻めることはできますが、
失った企業の信用を取り戻すのは大変です。
お客様はどのソフトで配信されたかということには関心はなく、どこから配
信されたのかという所しか見ません。


メール配信ソフトウエアは、なるべくなら内製、どうしても難しい場合は信
用できる開発業者に依頼して開発してもらうようにしましょう。また今は大
SIerならソリューションを持っているかもしれません。
そういう会社と取引関係があって十分信頼できると判断するのなら検討して
もよいでしょう。


さて、次回はメール配信ソフトの準備ができたのでいよいよ配信です。
とはいえたぶんきっと「ちょっとまってその前に」って話になりそうな気が
します。

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