2.概要

このサイトの一年間の歩み

0期 2005/5/17〜2005/8/25 カウンタ設置

生活にメリハリをつけようと思って日記を書き始めた。それだけが理由だった。他人に読んでもらうことは全く想定していなかったが、単に日記を書くだけでは絶対に続くはずがないという確信があった。そこで週に一度、個人的な覚え書きを書くことを自分に課した。公開したのは誰でも読めるという形にした方が、中途で挫折したことを誰かに知られてしまうという恐怖から、より日記が長続きするのではないかと思ったからだ。*1
カウンタはつけなかった。アクセス数にさほど興味が無かったからだ。人に読まれることを想定しなければ何人に読まれているかは気にならない。もしも誰かがこのサイトを明確に捕捉したらカウンタをつけようと決めていた。日記を書き始めたことは誰にも教えていなかった。その状況で、リンクやらトラックバックやらコメントやらが来るのは開設後どのくらい経ってからだろうか?それともいくら待っても読みに来る人はいないのか?そういう興味はわずかながらあった。なお、カウンタをつけていなかったのでこの時期のアクセス数は記録されていない。

1期 2005/8/26〜2005/11/17 地道な宣伝

この時期の基礎アクセス数は10→50。*2
このサイトの記事が別のサイトに捕捉されたことに気づいたのは2005/8/26だった。
どこよりも詳しい個人情報ブログ
今の記事構成を見ると信じられないことだが個人情報関連のサイトとして紹介していただいた。上記のサイトの管理人様は、こちらのコンテンツが様変わりしてしまったので今ではこのサイトを読んでいないと思われる。しかし、紹介して頂いてなければ、今でも読者の目を意識した記事を書こうなどとは思っていなかったはずだ。きっかけをくれたのはそのサイトだったことを報告するとともに、この場を借りてお礼をいたします。
カウンタ設置の少し前に、たまたまハヤテのごとく!という漫画を読んだ。感想を書かずにはいられない作品だった。*3そのときたまたま感想を書く場所があった。このサイトだ。感想を書くと誰かに読んで欲しくなる。ネットを徘徊してハヤテ関連で面白い記事を書いている方のサイトに挨拶したり相互リンクを張ったりとサイト管理人のまねごとをはじめた。今までは行っていなかった宣伝活動だ。
360度の方針転換▽架空の杜△ぷらずまだっしゅ!ひなたのゆめといったハヤテ関連のコンテンツを持っているサイトの管理人様とネット上でのおつきあいをするようになったのはこの頃からだったと記憶している。*4当たり前のようにアクセス数は増えた。一日100アクセス越えも初めて見た。*5

2期 2005/11/18〜2006/3/22 ハヤテのごとく!ファンサイト化

基礎アクセス数 70→130
2005/11/18〜2005/11/27の十日間ぶっ続けでアップロードした文章への思い入れは今日書くべき事ではない。一点だけ触れると、宣伝をはじめたのはそのコンテンツを読んでもらいたいという思いからだった。そして、その目標は完璧に達成された。と当時は思った。期間中100アクセスを切る日はなかったからだ。
意外だったのは怒濤のアップロードが終わってもアクセス数が落ちなかったことだ。このときの経験が「Webサイトには基礎アクセス数があるのでは」という仮説の元となっている。基礎アクセス数が底上げされたと考えると説明がつくと思った。さらに、それが「Webサイトはラーメン屋である」という記事を書くことにつながった。
正月には一時的なアクセス増があったがそれは季節要因と思われる。最後に100を切るアクセス数だったのは2006/3/13。次のステップに移るのは私にとって予想外の出来事が起こった時だった。

3期 2006/3/23〜2006/5/4 相互リンクサイトでの紹介

基礎アクセス数 150
2006/3/22に予想外の出来事があった。360度の方針転換ぷらずまだっしゅ!で異口同音に「tanabeebanatの日記での感想が楽しみ」という記事がアップされていた。効果は絶大。2006/3/23に880というこのサイトとしてはあり得ないアクセス数を記録した。この記録が破られるのは7月になってからだった。基礎アクセス数を無視した瞬間最大的なアクセス増だ。*6
そして、この事件の後、基礎アクセス数も150に増加した。リンク元サイトとのコンテンツ親和性が非常に高いので、このときのアクセスをきっかけにこのサイトを定期的に訪れてくれる方が増えたと説明するのが妥当だろう。
余談だが、この期間の2006/4/7に、一方的に読んでいたピアノ・ファイアのizumino様から話題を振られるという「なんかネット社会の一員になれたのかな」という経験をした。

4期 2006/5/5〜2006/7/1 記事の幅が広がる

基礎アクセス数 150〜170
2006/5/5にアップロードした魔法先生ネギま!関連記事。その日はそれほど多くのアクセスを集めたわけではないが、2006/5/7に494という2006/3/23の異常値を除くと過去最高となるアクセス数を記録した。*7
ネット上での交流が無ければ書くことがなかった記事だった。この記事をそれなりに多くの人が読みに来てくれたことは私としては意外だった。自分としては「軽く書いた」つもりの記事だったからだ。*8しかし、この記事を書いたから5期が始まるきっかけとなった記事を書けたと私は思っている。自分が当たり前と思って書いたことが世間一般から「ずれて」いて、それなりに面白い読み物になるらしいということに気づいた。*9なお、このサイトの記事で「はてなブックマーク」をしている方が一番多いのが2006/5/5の記事だ。*10
この期間にハリーポッター関連コンテンツもアップロードしたがきれいさっぱり無視されている。それなりに読んでもらえたネギま!の記事とどこが違うのか、書いた本人にはさっぱりわからない。それについては別項、コンテンツでもとりあげる。*11

5期−1 2006/7/2〜2006/7/27 ニュースサイトの力

基礎アクセス数 250〜300
全ては2006/7/2に書いた涼宮ハルヒシリーズ関連記事から始まった。私が記事をアップロードするに当たって「禁じ手」としていた方法をあえて二つも使った上でアクセス数の目標を500と明確に設定した記事。なりふり構わずアクセス数を取りに行こうという意図で書いた記事だ。書いた直後の反応は悪くなく441という数字ではあったが、設定した数値目標には到達しなかった。*12翌日本音を書いているが、「なりふり構わず」の部分が表に出ていたためにそういう結果になったのではないかと自分では思った。しかし、2006/7/7に状況は一変する。涼宮ハルヒの憂鬱関連記事を集めたニュースサイトにコメント付きで取り上げられた。
涼宮ハルヒの憂鬱 ポータル SOS団ニュース
ただそれだけなら、「釣れた!」と思っただけだったであろう。しかし、あり得ない数の読者が来てしまった。禁じ手を使ってのこの反応、禁じ手はやはり禁じ手だったのか。せめて目的の記事を読みやすいようにしようといろいろいじってはみたが、がっかりしてすぐにかえっていった読者が多いのではないかと思った。
2006/7/8のアクセス数は1682。目標としていた500アクセスの3倍以上だった。翌日も合わせると2700以上、1期前半2ヶ月分以上のアクセスがたった二日で押し寄せてきていた。もう越えることは無いのではないかと思っていた2006/3/23の数字をついに上回った。
しかし5期はこれで終わりではなかった。夏休み特有の現象がこのサイトを襲いはじめていた。

5期−2 2006/7/28〜2006/8/31 キラーワード*13

基礎アクセス数 300〜500
「読書感想文」。それがキラーワードだった。2006/6/13と2006/8/22に書いたように、私は「考察」という言葉への違和感あるいは嫌悪感を持っている。それを理由にして私がこのサイトで好んで使っていた言葉、それが「読書感想文」だ。
異常に気がついたのは7月の終わり頃だった。*14最初は「なんか変なキーワードで来ている人がいるぞ、役に立たないサイトに迷い込んじゃってかわいそうに」と思っていたが、2006/8/3にはその言葉で検索した結果を基にこのサイトを訪れた人の数がなんと10を越えていた。人気がないこのサイトにとって10アクセスという数字は決して無視できない大きな数字だ。これはなにか仕掛けを施すと面白いことになるかもしれないと思うようになった。
2006/1/22の記事がYahooを使って「読書感想文 パクリ 無料」という言葉で検索した際になぜか上位表示されていた。自分では書いた覚えが無い言葉だった。*15
それなりに時間を使って読書感想文を書いている人間から見て、このキーワードで上位表示されると微妙な心持ちになる。そこで、大人げない対応をした。その検索文字列を頼りに2006/8/4の記事を読みに来るであろう大事な読者を揶揄した。*16

なお、ここにはその単語で検索してやってきても目的のコンテンツはありませんのでご安心ください(笑)

しかしそれだけでは面白くないし、あまりに大人げないなという自制心もあったので、少しは読書感想文を書くための参考になる記事をアップロードしておいてやろうかなと背伸びした文章を書いてみた。*17
当たった。
Googleで「読書感想文 パクリ 無料」と言うキーワードで検索した時にトップ表示されるようになってしまった。当然その言葉を頼りにこのサイトを来訪する人が増えた。幸運だったのは、キラーワードといっても1日にせいぜい数十のアクセスを供給する程度の言葉だったということだ。これが数百、数千規模のアクセスを供給する言葉だったら、このサイトの実績と乖離しすぎていて、分析が難しかったと思われる。身の丈にあったキラーワードに偶然ヒットしたのは幸運だった。*18
8月は一日500アクセスが基準になってしまった。ニュースサイトの力を借りない1000アクセス越えも経験した。3ヶ月以上越えることができず、禁じ手まで使ってなりふり構わず越えようとした数字が今は毎日目の前にある。

6期 2006/9/1〜 小休止あるいは縮小期

先のことはわからない。しかし夏休み特有の事情が無くなり、さらに読者数が多いシリーズ記事のアップロードも一段落する9月のアクセス数は7月、8月と比較すると激減すると予想している。半減で済めばかなりの健闘といえるだろう。*19
いざそうなった時いろいろと工夫するのか、あるいは今まで通りに淡々と書き続けるのか、はたまた世をはかなんで更新を停止するのか、それはそのときになってみないとわからない。
これまでの統計情報を見てみると、徐々に徐々にアクセス数が増えてきたサイトだ。もしかするとアクセス数が大きく落ち込むという経験をしないと次のステップには進めないのかもしれない。



*1:紙に書くのも含め日記を書くのははじめてでした。当初は何を書けばいいのかさっぱりわからなかったし、ネタに困ってました。

*2:サイトのアクセス数の動きを見ていると「基礎アクセス数」的なものがあるんじゃないかなと感じています。一日最低限はこのくらい来るというアクセス数です。期間中の最低アクセス数+αくらいで考えると良いように思います。定期的に読みに来てくれる読者数は基礎アクセス数の1/2から1/3程度を想定しています。

*3:ハヤテに触れるのは反則だけどこのサイトの歩みを書くとなると避けて通ることはできねーな…

*4:未だ他のサイト様とのおつきあいに慣れていません。サイト名に敬称を付ける事に抵抗があるので、このサイトではサイト名はそのまま、管理人様を呼ぶときは敬称付きに統一しております。不快に思う方がいらっしゃれば呼称変更いたします。

*5:9月にも一度あったのですが、記事の文字数を数えるための自分自身のアクセスがほとんどだったのでノーカウント。

*6:2006/3/23の日記はハヤテ感想+ダ・ヴィンチ・コードの感想文というこのサイトらしいごちゃまぜな記事でした。読書感想文関連記事からも内部リンクを張ったと言うこともあり、夏休みにそれなりのアクセスを集めました。

*7:7月になるまでアクセス数2位の座をキープしていました。

*8:対象作品を軽く見ているわけではなく、誰もが思いつきそうなことしか書けなかった記事という意味合いです。

*9:逆に「ずらす」ことを意識して書くと人の興味を引くことはできませんね。正直に書いているかどうかって文章から見えちゃうものなんでしょうね。

*10:といってもたったの4人です。

*11:ハリーポッター関連記事は夏休みに復活しました。コンテンツの旬がいつかってわからないものです。

*12:2006/7/2のアクセス数が441、前日が300、前週同曜日が225なので反応はあったと分析しました。

*13:ここではサーチエンジンへの入力が多い言葉を指しています

*14:ある日突然起こった出来事じゃないので明確にいつとはいえないです。

*15:追記:俺バカだ。ここで具体的な言葉書くとこれも捕捉されるじゃん。これで検索してきた人にはこの記事読まれたくないなぁ…気づいてなかった。

*16:サーチエンジンの項で述べますが、揶揄したのは大変失礼な行為でした。申し訳ありませんでした。

*17:この記事は毒が強い。サーチエンジンでやってきた人を揶揄し、さらにそういう行為を非難するだけ人もそれとなく揶揄しています。非難するだけなら誰でもできる。せめて自分なりの読書感想文の書き方なり、自分が書いた読書感想文の例なりを提示しないといかんでしょう。その上で非難するのなら説得力はありますよね。どう思います?

*18:このサイトの規模でGoogleトップ表示されるのは身の丈にあった検索文字列だけという見方もできます

*19:実際読書感想文とハルヒで来ている人多すぎ…。読まれる記事はハヤテ関連が圧倒的ですけどね。