3.サブタイトル

記事タイトルの重要性とアクセス数アップへの貢献


多くのサイト、書籍でも書かれていることだが、記事につけるサブタイトルは非常に重要だ。0期〜4期*1は日記本文とはあまり関係ないサブタイトルを付けることが多かった。しかし、それをやると読者に対して不親切だし、自分でも何をいつどこに書いたかがさっぱりわからなくなることに気づいた。*2
また、サブタイトルをわかりやすくすると別の効果も生まれる。サーチエンジンを使ったアクセスが増える。ブログでできるSEO*3としては、サイト自体のタイトルと記事につけるサブタイトルの付け方が大きな割合を占めるようだ。記事の内容を適切に表現するサブタイトルを付けないと、読みたいのにたどり着けない、逆に読みたくない記事を読まされてしまう読者が多発する。なお、記事のサブタイトルのつけかたを工夫した結果、このサイトがサーチエンジンでどういう地位を占めたかは、サーチエンジンの項で詳細に述べる。
サブタイトルには禁じ手があることを意識していた。一つは他ならぬこの記事につけたサブタイトルのような傾向を持つ物だ。読者を期待させる、人に読まれることを意識しているサブタイトル。これは読者に媚びを売っているようで書いていてあまり気持ちがいい物ではない。*4今回のサブタイトルはネタである。内容が伴っていない場合、こういうことはしない方がよいという例だ。サブタイトルで膨らんだ読者の期待を記事で一気にしぼませる。読者のロイヤルティ*5を落とす方向に作用しかねないサブタイトルだ。そういう思いをしたサイトには二度と来てもらえないかもしれない。*6


禁じ手はもう一種類ある。それは「ネガティブな言葉」だ。ネット上での反応は、自分と同じ意見に対する反応より違う意見に対する反応の方が強烈ではないかと推測している。だとすると、ネガティブなサブタイトルで人を呼び、内容を読むと実はどうでもいい記事というのはマーケティング的に有りだ。しかし、そういう記事は自分が読んだと仮定してあまり気持ちのいい物ではない。人を呼びたいという意識が見え見えだから。そういうことはするまい、そう思っていた。
しかし、一度くらいやってみないと読者が本当にそういう行動を取るのか検証できない。だから、一度くらいはやってみよう。一度きりにしよう。自分が禁じ手としていたネガティブな言葉を使ったサブタイトルをつけたのは2006/7/2の記事だった。*7


『涼宮ハルヒの憂鬱』 その危険な世界観


ファンならずともどんな記事なのか気になるサブタイトルが付けられたと思う。*8自分に正直に言おう。自信を持って送り出したキャッチコピーだ。*9「危険」というネガティブな言葉と「世界観」というとらえどころがない言葉に釣られて、熱烈なファンならば「この記事を書いた人間がどういう勘違いをしているのか読んでやろう」と思ってくれるのではないか。ハルヒをハヤテに置き換えれば私もたぶん釣られる。
しかし、ニュースサイトが紹介してくださり、思いもしない数のアクセスを集めてしまった。2006/7/7 367 から 2006/7/8 1682。それがその数字だ。果たしてキャッチに見合う記事だったのか?悲しいかな自分でその判断をすることは難しい。*10 *11 *12
しかし、結果は出た。多くの人に読んでもらうことができた。この記事を書けたことは確実に今後の財産になると思う。そして、ほとぼりが醒めた頃、またこの方法を使って今度は痛い目に遭ってみようかとも思っている。*13



*1:2.概要での分類です。以下同様です。

*2:いまだに内容を微妙にはずしたサブタイトルを付けたがるというのは変わってない>俺。わかっちゃいるけど…

*3:検索エンジン最適化と訳されるらしい。検索エンジンで上位表示されるための方法論

*4:この記事を実際に読むのはサーチエンジンでたどり着く方ではなく、定期的に読みに来てくださっているいわゆる常連さんがほとんどだという意識があります。これでいっぱいたくさん来たら禁じ手はやっぱり炸裂するって事?

*5:loyaltyの方。忠誠心と訳します。あまり良い訳とは思えませんが他にいい言葉もない。Webマーケティングの世界ではそのWebサイトへの帰属意識、信用・信頼のような意味合いで使われているみたいです。

*6:まぁね、実際10倍になっているわけだから嘘はついていないし、一応それなりに面白い記事だとは思って書いてはいるんですよ。やってはいけないとわかっていてもこういう仕掛けが大好きなんですよね。はずすことがほとんどですが。

*7:禁じ手といいつつ他にもあるような気がする…一番目立つのこれなんで…許して…

*8:掲示板のスレタイとかも同じですが、このあたりは替え歌作るときと同じ感覚でやってます。替え歌はインパクトがある歌詞がうける。

*9:人から見て相対的にどうってのをこの記事では意識しないようにしました。他にも自信あったのありますが、これ以外は不発です…だから秘密。

*10:自己弁護しますが、サブタイトルありきであの記事を書いたわけではありません。記事を書いてから思いついたサブタイトルが禁じ手を使った物でした。記事のイメージにばっちり合ってたのでなりふり構わずアクセス数を取りに行きました。サブタイトル決めた後違和感無いように微妙に記事をいじりましたけどね。

*11:比較的得意な小説というメディアで発表されている作品の感想だったのに、読んでみてかなり気に入った作品だったのに、こんな取り上げ方をしてしまい自分自身もちょっと残念だったし、作品に対しても失礼だったかもしれないなと思っています。

*12:ニュースサイトで取り上げてくださった方はサブタイトルだけに釣られたわけではなく、内容も読んでいらっしゃいます。でも、このサイトの記事を読もうと思ったのはサブタイトルのせいかなぁと思ってますがいかがでしょうか?

*13:見出しだけでなく内容も読んでもらえれば私の本当の感想はわかってもらえるはずだと思うしかないですね。禁じ手ははずすと自己嫌悪に陥るし、はまっても後味悪いんだよね。仕事だったら割り切れるけど趣味だからねぇ。