4.サーチエンジン

Google、Yahooなどの検索で上位表示されるためのこつ


「土休券」「バンダイミュージアム閉館」「4G61」
Google検索でこのサイトが上位表示されてしまったことがあるキーワードだ。理由は一つしか思いつかない。これらのキーワードは日記のサブタイトルになっていた。それだけだ。サブタイトルの重要性の裏付けとなる現象だ。キャッチコピーで人を呼ぶだけではなく、サーチエンジンで人を呼ぶこともできる。*1
この現象を読者として見るとどうか。微妙だ。土休券について調べようとしたら自分のサイトがトップに表示された時酷い脱力感があった。その記事を書いた人間が調べようとしているのになぜトップに?バンダイミュージアムでも同じ気分になった。このキーワードでこのサイトにたどり着いた私以外の読者にも必要な情報が存在しないことはすぐにわかる。もう二度と来てくれない、そう確信した。


4G61の場合はちょっと事情が違う。この言葉でヒットするサイトが極端に少ない。日本語サイトでは590件、言語制約をつけなくても約22,700件しかヒットしない。このサイトで書かれている内容は読者にとって貴重な情報源になりうるわけだ。Google Analytics導入後に気づいたことだが、外国の読者がこのサイトの4G61関連記事をわざわざ翻訳して読んでくださっていた。もしかすると、世界中探してもこのサイトに書いてある記事は他にはない、Only Oneなのかもしれない。Only Oneという言葉は心地いい。自己陶酔に浸れる。しかし裏返して考えると「孤独」を意味する。決してアクセス数アップにはつながらない。同じ趣味を持つ世界でも数少ない同士と仲良くなれる可能性が高まるだけだ。*2


続いて、概要でも取り上げた言葉「読書感想文 パクリ 無料」について考える。
この言葉が一種のキラーワードであることに気づいた後、2006/8/4の日記を「パクリ 無料 読書感想文」というサブタイトルでアップロードした。*3サーチエンジンが捕捉することを狙ったサブタイトルだ。試したかった。数日経ってからGoogleで検索すると予想通りにその日の記事が上位に表示されていた。予想外だったのはトップ表示だったことだ。狙ってトップ表示をゲット。サイト管理人にとっては夢のような状況だ。この言葉では該当する広告もないので正真正銘のトップだ。*4サブタイトルを工夫するとサーチエンジンで捕捉されやすくなるのは事実だ。間違いない。*5


しかし、ただ単にキーワードを日記のサブタイトルにしただけで、トップ表示、あるいは上位表示される物だろうか?そのことについては最近の一時期妙にアクセスが多かった謎のキーワード、「チョコクリームチップフラペチーノ」と併せて考えてみたい。


チョコクリームチップフラペチーノ、最近話題になったスターバックスの裏メニュー。
アクセスした先で『涼宮ハルヒの憤慨』の感想文を目にした来訪者はいったいどう思うのか?あるいはGoogleのサマリーで表示されている『涼宮ハルヒ』に目が止まってその記事を読みに来ているのか?
そもそもこのネタはImpress やじうまWatchというニュースサイトから2006/08/18に拾った物で、私自身によるオリジナリティは全くない。強いて言えば「チョコクリームチップフラペチーノ」のベースとなるメニューの陰で消えていった「ランバフラペチーノ」に思いをはせる記事だ。日記のサブタイトルにもしていない。なのに、なぜ上位表示されるのか。


ここから先は推測だ。
この現象は「ハヤテのごとく!」というキーワードでの表示順に関係している。「ハヤテのごとく!」という文字列でこのサイトがGoogleで何番目に表示されるのか、感想を書き始めた頃はそれなりに気にしていた。しかし、いつまで経っても100番目(デフォルト表示で10ページ以内)より前にはならず、もう無理、Googleとは相性悪い、とあきらめていた。ところが、つい最近久しぶりに検索してみて驚いた。3ページ目、つまり上位30番目までに入っている。
Googleの検索結果順位はPage Rankが元になっているらしい。「ハヤテのごとく!」というキーワードで表示順が上がったと言うことはPage Rankが上がったと言うことだ。Page Rankが上がったから、他のキーワードでの検索結果でも上位表示されるようになる。そしてたまたま取り上げているサイトが少ないのに頻繁に検索される言葉がこのサイトとマッチしてアクセス増に結びついた。そう思っている。*6このサイトが謎のキーワードで上位表示される現象はこれで説明できる。
裏を返すと、アクセスを増やすためにサブタイトルを工夫したり、キーワードを文中にちりばめたりしても、その時までにそのサイトが、あるキーワードで、ある程度上位に表示されるだけの実力を持っていないとやるだけ無駄になると言うことだ。*7


この項の最後に、偶然発見した「誤記」という技を紹介する。*8このサイトでは漫画や小説の感想文を多数アップロードしている。特に漫画の場合はタイトルに普段使わない漢字が使われていたり、ひらがなとカタカナが混じっていたりする事が多い。そして、うっかり誤記をしてしまうことがある。作品名を間違えるのは失礼なことだが、うっかりミスを完全に防ぐことは難しい。*9
ところが、それが怪我の功名となりアクセス数アップに貢献する。サーチエンジン利用者も誤入力をすることがあるからだ。誤入力した文字列で検索すると、その誤記をしているサイトは少ないので上位表示される。アクセス数アップには確かに貢献するが、この理由で上位表示されるとその原因となった記事を修正したい衝動にかられるのは言うまでもない。



*1:つまり私が好むひねったサブタイトルはサーチエンジンからのアクセス数アップには貢献しません。

*2:ってか、4G61って何?と思った人は検索してみてください♪

*3:はてなカウンターのキーワード表示がこの語順になっていたので合わせたけれど、後で表示でソートされているだけだということがわかりました。ところが、この順番にしたことによって「無料読書感想文」という文字列でもヒットするようになりました。何が幸いするかわからないものです。

*4:Yahooではこの記事を書いた後も順位はあがりませんでした。ロジック結構違うみたいですね。こういうことを試すことの是非についてはいろいろご意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。罪滅ぼしになるかもしれないと思って何やったかを公開してみました。

*5:自分でやってみないと信じないというのは人としていかがな物かとはおもいますけど試したかったんですよねぇ〜

*6:2006/8/24にはチョコクリームチップフラペチーノで検索してここに来たアクセスが27もありました。一週間経ってニュースの旬も過ぎていると思うのにあり得ない数字です。ランバフラペチーノ復活の世論が高まるといいんだけど(笑)

*7:例には挙げませんでしたが、大田区六郷の花火大会とか、長崎の精霊流しとかでもかなり上の方に出てきてしまっています。来年の夏まで上の方に残っていたら、検索して自分のサイト出てきてへこむんだろな。きっと…

*8:まさに素人さんには…って感じの技だよな、これ。俺も素人だけど。

*9:メディアが運営するサイトでも単純な誤字脱字がそのままアップロードされることはままありますからねぇ。