新潟県中越地震から2年

活断層が騒がれているけれど、あの辺の地形は活褶曲。それとの因果関係は専門書をひもとく必要はあるけれど、地滑り地帯でもある。さらに気候要因として豪雪地帯ってのがある。おそらく世界的に見てもこういう条件で被災者が多数出た例はないのではなかろうか?
私は阪神大震災発生も事実上新潟駅で知ったので新潟=地震というイメージを強く持っています。
被災した場所を被災前の状況に戻すのはほぼ不可能でしょう。被災したらその被災状況に合わせた復興をしなければなりません。日本という国ではそういう作業の積み重ねで今の形になっています。
火山災害で耕地が失われた代わりに生まれた湖が観光地になり、地震災害で津波に洗われた物の新たな陸地が増える。数百年、数千年、数万年のオーダーで見ると、自然災害によって列島の姿は大きく変わっているのだから。
そして、都市災害にもそれはいえる。関東大震災、空襲によって東京の一部は二度破壊し尽くされました。破壊されたところに新たに街ができています。失われた人命は決して戻ってきません。心の傷が消えることはありません。しかし、残された人々はその上にあたらしい社会、文化を築いていかなければなりません。
予想される次の大地震でいざ当事者となったとき私は生き残れるのだろうか?生き残ったとして、失われた物の上に何かを築く気分になれるのだろうか?正直、自信がない。