読書感想文 『日本鉄道旅行地図帳』5号 東京 地下鉄の深さへの誤解
日本鉄道旅行地図帳 5号 東京―全線・全駅・全廃線 (5) (新潮「旅」ムック)
- 作者: 今尾 恵介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/09/01
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都電のリストもついていますが、地下鉄駅の深さの資料も面白かった。へー。東京の地下鉄で一番地上から高いところにあるのは14.4mの北千住(日比谷線)なのかぁ。でも北千住が3階建てになったのは最近だから、その前はずっとずっと最初にできた銀座線の渋谷駅12.1mが王者だったんだねぇ。
ところで、この深さ、いったいどこを計ったのでしょうか?それによって全然話が違うんだなぁ。で、俺も子供の頃ものすごい誤解をしていました。
たとえば身近なところで千代田線。国会議事堂前は-37.9m、新御茶ノ水は-24.3mという深いところに有る駅です。でも、これ、本当か??
実際に行ってみればわかりますが、国会議事堂前も新御茶ノ水も、代々木上原方の改札から入ると拍子抜けするほど浅いところにホームがあります。これね。たぶん一番地表の標高が高いところからの深さだと思うね。
それ以外にも疑問を持った所があって……。九段下。半蔵門線と都営新宿線は壁一枚隔てているだけです。なのに深さが違うことになっています。同じホームを2路線で共有している赤坂見附と表参道も深さが違う。なんかへん。
ただ、まぁ、これ、資料として面白いですね。本当の意味で確実に深いところにある駅は東西線の木場、都営新宿線の小川町、岩本町。真っ平らなところだからね。
地下1階にホームがある駅は概ね地上から10m以内ですね。ちゃんと地下にあって一番浅いのは本郷三丁目なのか。ちょっと意外です。
このシリーズ、読んでいるうちに時間を忘れてしまうのが何点であると同時に魅力ですねぇ(笑)。