「サンデー・マガジンのDNA-週刊少年漫画誌の50年-」@川崎市民ミュージアム に行ってきた



昨日行ってきたので感想を書いてみます。


東京メトロ南北線ができてずいぶん経つのですが、まだ全線走破していなかったりします。白金高輪までは野暮用で使ったのですが趣味的にゆっくり見られる状態じゃなかったんだよなぁ。もちろん目蒲線目黒線という名前に変わってから乗るのも初めてです。多摩川線には乗ったんだけれど……。


私は千代田線利用者なので溜池山王で乗換です。この駅、朝はかなり混むんですよ。南北線って確か8両までしか対応できない作りになっているんですよね。将来がちょっと心配。まぁ混む場所は決まっている感じなので編成両数伸ばしても対策にはならんのかも知れませんけれどね。
最初のポイントは麻布十番。中線として留置線があって両方向からその線に出入りできる駅です。東京メトロでいうと湯島や清澄白河と同じタイプの配線です。留置されていない時にはシーサスとしても使えるから使い勝手がいいのかもしれません。
麻布十番は3線が柱無しに収容できる大断面トンネルなんですね。技術の進歩なのか地盤の良さなのかそれともその両方なのか?


続いてのポイントは白金高輪。都営とメトロが同一ホームで乗り換えできる、というか中間改札無しで直接乗り換えできる唯一の駅ですよね。
なんか駅に圧迫感があるんですよねぇ。豊洲も2面4線だけれど白金高輪よりホームは狭い様な気がするのに開放感がある。その理由は簡単でホームドアがあるからですね。
ホームドアとホーム柵。おそらくホーム柵の方がコストは安いはず。もし得られる効果、つまりは触車事故などの発生件数低減効果が同じなら、利用者にとってもホーム柵の方が優しいような気がします。丸ノ内線のホーム柵には圧迫感感じないもんなぁ。目線の高さに障害物がないってのが重要なんだろうかねぇ。


目黒から東急目蒲線改め目黒線に入りました。うう。立派になっちゃって……。武蔵小山なんて2面4線ですよ。びっくりです。
作りが面白かったのは大岡山。ものすごく強引な作りの立体交差で萌えます。こういうの大好き。


そんなこんなで武蔵小杉の駅に着き、撤去されていないシーサス残骸の理由とか某サイトに書いてあるかなぁ等と思いつつもバス乗り場から川崎市民ミュージアムに向かいました。スイカで乗れるようになってバスも便利になりましたねぇ。




とまぁ、ここまで感想とは何の関係もないことを書いてきました。ここから展覧会の感想です。


「サンデー・マガジンのDNA-週刊少年漫画誌の50年-」は独立した展示室でやっています。そこに入るために入場料が必要です。自動販売機でチケットを買ってから入る仕組みになっています。展示室の位置がちょっとわかりづらい。玄関からはいると建物の中をけっこう歩いて奥の方って感じです。


中にはいると、左側サンデー、右側マガジンで人気キャラクターが時代順に並んだ展示があります。むろん、ハヤテもネギまもそれぞれのキャラが登場していますが、一番目を引いたのは糸色望でしょう。吊ってるんだもん……。あれは目立つ。


展示室内には、壁際に漫画の原画や原作原稿が並び、フロア内に時代ごとに代表的な作品が表紙になっている雑誌やら世相を反映するようなアイテムが解説とともに展示してあります。また、展示タイトルと呼応するようにDNAを模した漫画発展の模式図があるのですが、正直ちょっとわかりづらいと思いました。DNAっていう制約があったからしょうがないんでしょうかねぇ。


公式ブログにもありますが、一部の作品はもともとデジタルで作成されているので「原画」が存在していなかったりします。そういう作品にはサインが入っているので、原画が見つからなかった過去の作品はともかく、最近の作品についてはデジタルで原画を作成しているのか手書きなのかがわかるような仕掛けにもなっています。
赤松健さんはカラーはデジタル、モノクロは手書きだったのははっきり覚えているんですが畑健二郎さんのはどうだっけ?そもそもカラーしか展示されていなかった記憶があるのですが……。カラーはもちろんデジタルでした。間違えていたらごめんなさい。


さて、展示室で私が一番興味を持って止まってしまった場所は漫画の原画コーナーではありませんでした。
あしたのジョーの原作原稿です。
話には聞いていましたが、漫画の原作というより小説です。よく会話が多いと揶揄されるライトノベルと同じような書き方です。会話の合間にその時の状況が入る感じ。面白かったです。


こうやって並んだのを見ると、漫画の原画っていうのは確かに美術品だなぁと思います。しかし、ただの美術品でもないんだろうなぁという感慨も持ちました。読んだことがない作品にはそういう接し方ができますが、読んだことがある作品に対しては、単純に絵を愛でるという見方ができないんですよね。背後にあるストーリーがあって初めてその絵に対してある感慨を抱くという流れになってしまいます。
昨年行った高橋留美子展では、確かに絵も素晴らしかった。絵だけでも十分展示する価値があると思いました。昨日行ったこの展覧会にも同じ感想を持ちました。
しかし、それだけでは作品の魅力を伝えることが難しいというのが漫画を主体とした展示の難しいところなのでは無かろうか?と感じました。


公式ブログのこちらの記事にあるように、途中で展示替えをするらしいので、もう1度行ってもいいかなぁと思っています。初日だったからかもしれませんが、展示室は空いていて気分良く眺めることができました。ええ。鑑賞するなんていうだいそれたことはできませんよ。私にできることは眺めることくらいです……。


川崎以外での開催ですが、図録によると

が予定されているとのこと。
東北北海道での開催は今のところ予定されていませんねぇ。


追記:
図録は博物館の物販コーナーで売っています。クレジットカードも使えるみたいですが調子が悪いっぽいので現金を持っていった方が無難でしょう。
展示の一番ラストに立ち読みコーナーがあり、展示作品の1巻をすべて読むことができます。また、物販コーナーでも展示作品の1巻を販売しております。いいか。持っている本を買っちゃダメだぞ。ダメだからな。
………あーあ………