車両基地用地に余裕がある鉄道路線はどこ?

都営地下鉄大江戸線の新座延伸で、新座市車両基地用地を提供するという提案を行ったというニュースがありました。
都市部を走る鉄道は車両基地の用地確保というのは大きな課題になります。まとまった広さと利用しやすい形でないと機能を満たすことができません。


逆に確保できる場合は将来を見据えて広めの用地をあらかじめ押さえることもあるようです。
例によってGoogle Mapで首都圏の鉄道車両基地を見てみました。そうすると意外なことがわかりました。


JRは広大な車両基地を持っていて、そのうち田町は逆に狭めて再開発をしようとしています。その一方では箱根ヶ崎に新たな基地を計画するなど、都心部から郊外へのシフトを進めようとしているように見受けられます。
都営地下鉄東京メトロはあまり見えてこないですが、綾瀬には若干の余裕があるように見受けられます。
京急はみたところぎりぎりです。大量増備の必要もないけれどもし必要が出ても拡張はなかなか難しいでしょう。
東急はもっとぎりぎりです。元住吉の構造には萌えますね。比較的広大な長津田ももうほぼ満杯みたいです。
小田急は広い用地を拠点駅に確保していますけれどこれ以上は厳しいですね。唐木田はもう少し余裕があるのかと思っていました。
相鉄は河原口(厚木駅)も含めいっぱいいっぱいに作ってます。
京王も小田急同様多摩ニュータウン関連路線に車両基地を作りましたがすでに拡張余地はなさそうです。
西武線は比較的最近玉川上水と武蔵丘に車両基地を作っていますが武蔵丘なんてよくこんなところに作ったという場所にありましてなかなか厳しいです。
東武東上線は森林公園の広大な車庫も埋まっています。
京成は宗吾参道車両基地もいっぱいですね。


そして、東武伊勢崎線日光線系統です。
比較的最近できた南栗橋。めちゃくちゃ贅沢な作りに見えます。まだ余裕がある。
航空写真
さらに、最近とはいえない時期に整備された東武野田線系統の七光台。
航空写真
不自然に余っているようにしか見えません。
野田線の恐ろしいところは、高柳の車両基地にもまだ余裕がありそうに見えることです。
航空写真




車両基地の用地を見ると一番贅沢なのはどうも東武鉄道のようです。航空写真を見るとほかの鉄道会社と作りが違うようにも見えるんですよね。長さがある土地で途中で線路を絞って2カ所広がる作りにしているところが多いように見受けられます。ほかの会社もこういうレイアウトにしたいけれど土地の制約でできないだけなのかな?
なんにしても調べてみたら意外な結果でした。