物語論

『ハヤテのごとく!』260話はオーソドックスな物語

2005/12/17 物語の正体 また、ずいぶんと古い記事を引っ張り出していますが。 主観が支配する部分だと思いますので人によって当然違うとは思うのですが、『ハヤテのごとく!』260話を読んで何とも言えぬ感動やら幸福やら寂しさがあると思ってしまった理由は…

物語の印象の正体

- 今まで僕はいくつかの物語を取り上げてきた。その中には厳密には物語とは言えない物も合ったように思う。そもそも僕にとってその作品を物語と判断する材料は何なのか。それについてこれから2回書いてこの一連の文章を終えることにする。 ある本を読み、あ…

メディアミックスの功罪

こわれゆく私 2005/08/20・21・22 決意表明 2005/09/14 11月も中旬に入り冷えこんできた。 この連載はハヤテのごとく!第四巻発売までのつなぎのつもりではじめたの だが結局終わらなかった。来週からしばらくの間(2〜3週間)お休みをす る。その後モチベ…

収束する物語。拡大する物語。

こわれゆく私 2005/08/20・21・22 決意表明 2005/09/14 今日からは、漫画、小説と言った表現手法に限定をされない話を書いてい く。 物語には発表されたなかで完結する物と、完結しているようにも見えるが 別の作品と関連してさらに大きな物語を構成する物の…

漫画というシステム

こわれゆく私 2005/08/20・21・22 決意表明 2005/09/14 先週は、漫画という表現手法の特性から来る可能性と、雑誌連載という発表 方法による効果について述べた。 今回は漫画ができあがる過程に起因する可能性について述べる。

漫画という方法の可能性

こわれゆく私 2005/08/20・21・22 決意表明 2005/09/14 メインの前に。。。って今日は前置き長すぎ!

漫画という方法の限界

こわれゆく私 2005/08/20・21・22 決意表明 2005/09/14 当初の予定では、個別の作品を論じた後は漫画という表現方法の特性 について、まずその方法の持つ特徴、そして社会的な意味での特徴の 順で論じるつもりだった。 ところが、作者の畑健二郎さんから社会…

高橋留美子著 めぞん一刻

こわれゆく私 2005/08/20・21・22 決意表明 2005/09/14 今日で、ハヤテのごとく!以外の個別の作品を論じるスタイルは いったん終える。この先どうしても・・ということになるかもし れないが、一応の最後を飾る作品として、高橋留美子さんの 「めぞん一刻」…

高橋留美子著 うる星やつら

こわれゆく私 2005/08/20・21・22 決意表明 2005/09/14 週末に物語論的な物を書き始めて6回目だ。今回ようやく漫画の 話を書くことにする。 1回目に書いたことだが、ぼくはあまり漫画を読まない子供だっ た。なので、今週書いた赤松健論のような、詳細な評…

京極夏彦著 巷説百物語

こわれゆく私 2005/08/20・21・22 決意表明 2005/09/14 小説のことを書くのは今回でひとまず最後となる。 今日紹介するのは前回に続き京極夏彦氏の作品「巷説百物語」である。巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 中央公論新…

京極夏彦著 魍魎の匣

京極夏彦 魍魎の匣魍魎の匣 (講談社ノベルス)作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/01/05メディア: 新書 クリック: 59回この商品を含むブログ (161件) を見る ぼくの長くも短くもない人生の中で一番恐怖を感じた本である。決 してオーバーな恐…

筒井康隆著 旅のラゴス

今週取り上げる作品は、先週の虚航船団の作者、筒井康隆の「異色作」、 「旅のラゴス」である。 旅のラゴス (新潮文庫) この作品についての解説は不要である。この作者の作品としては珍しく、 「読めばわかる」のである。 この物語は、いわゆる「SF」であ…

筒井康隆著 虚航船団

ISBN:4101171270 今回の一連の連載で最初に取り上げなければならないのは、この作品である。 虚航船団は、初出は「新潮社 純文学書き下ろし特別作品」というシリーズの 中の一冊として出版された箱入りハードカバーの重厚な本である。 一般的に「純文学」と…